『ブリッジ・オブ・スパイ』ネタバレあり

『Bridge of Spies』

実話に基づくお話だそうです。

スパイが主人公だと思ったら、弁護士さんでした。トム・ハンクス、こういう役しっくりくるな。

何故、一介の弁護士がここまでしなくてはいけなかったのか。何故、彼は弁護士という枠を超えた仕事でさえない事柄を受けてしまったのか。駒のように扱われて、嵌められたというか良い様に扱われていた気もします。

時はベルリンの壁が作られ始める頃。ソ連、アメリカ、ドイツの三つ巴が織りなす葛藤のある話でした。ここ最近スパイものが多く出ましたが、個人的にその中でも骨の太い作品で楽しかったです。

このご時世の話だと、その頃コードネームu.n.c.l.e.勢は……その頃エリック・レーンシャーは……という独自の映像が頭の中でワイプで抜かれるのが難点ですね。

トム・ハンクス演じる弁護士は、捕虜のソ連のスパイが言うように『不屈の人』でした。自分の信念や正義を曲げられない不器用さと誠実さがありました。