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主に映画や食事の自己満足忘備録です。ネタバレ注意。

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』ネタバレあり

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Batman v Superman Dawn of Justice』
ネタバレと、個人的な解釈が含まれています。ご注意ください。


何年か心待ちにした2人の戦いでした。出来ればヒーロー同士で戦ってほしくはないが、まあ戦って地が固まるならそれもいいでしょうと思って観ました。最終的にジャスティスリーグが出来るなら手を組む未来は見えてますしね。安心安心。

スーパーマンを題材にしたスナイダー監督の前作『マンオブスティール』からの続きでした。前作で死んだゾッド将軍の死体が物凄く活用されています。
序盤から、前作を見ていないと少し取り残されるような作りになってますが、メトロポリスにスーパーマンが来たってテロップをつけてくれるだけ優しさを感じるスナイダー監督。
なるほど、あれだけ元気にクリプトン人同士で戦えばメトロポリスはめちゃくちゃですね。メトロポリスの支社に駆けつけたブルース・ウェインも大切な部下と会社を奪われたことをベースにその後2年くらい怒りを蓄積していく方向のようでした。

クラーク・ケントは砂漠でピンチになっている恋人ロイス・レーンを救ったあとは、靴も脱がずに着衣のままロイスの風呂場に突入するなどの行為をしていました。靴は脱げよ靴は。ジャケットじゃなくて靴を脱げ。

そのあとバットマンの活躍が描かれていましたが、壁にコウモリのごとく張り付いているベンアフレックの図が面白すぎますね。

ここでとんでもなく鍛え上げられたヘンリー・カヴィルの上半身が画面に映ったので、私の思考は一時停止します。その時クラークがちょっとシュンとした顔でテレビを見ているんですが、どんな内容のテレビだったのかは3回見てもはっきり思い出せないですね。カヴィルの筋肉に持っていかれました。上半身裸で目玉焼き2つ焼いてたなぐらいしか記憶に残ってないです。

スーパーマンの宿敵となるレックス・ルーサーの胡散臭さに気付いたブルースはルーサーの図書館の資金集めパーティ? に向かうんですが、イヤホンでしているアルフレッドと内緒話をクラークに聞きつけられるあたりが面白かったです。クラークの『ん? いまのなに?』という顔はとても可愛い。 
そこで初めて2人が話します。お互い『赤マント』と『コウモリ男』を貶しつつ会話は終了。この時点でクラークはブルースの正体に気付いていたんだろうか。

スーパーマンの偉大な力はどう扱うかで揉める世論。頑張って人助けするクラーク。公聴会に呼び出されて出席するも、ルーサーの陰謀で公聴会に爆弾が持ち込まれ、自分以外の全てが爆発で燃えてしまう。火の海の中で凄くシュンとしてました。
クリプトン人は本当に頑丈だな。
ロイスのベランダでスーパーマンの姿のままシュンとしてるのが大型犬感出てました。
あの話し合いの場に行くときのスーパーマンは、広場のみんなの前にフワッと降りてきて、階段を登り、廊下を歩き、木の板を押して証言台に立つというとても人間らしい振る舞いだった。僕はみんなの敵じゃない、みんなと同じラインに立っているよという表れなのかなと想像してました。
ここに出てくる議員はとても好きです。スーパーマンの力を規制しようとするんですが、彼女はスーパーマンの存在を全肯定した上で、ただ強大な力を規制するべきだと主張しているだけですからね。スーパーマンは存在するべきか、神か、なんて論争を繰り広げる他の人たちよりずっと現実的でした。

そして打倒スーパーマンに向けて異様な執着心を持ち始めているブルースは、ルーサーの会社から大きなクリプトナイトの塊を盗み出す。
どうしたブルース。落ち着けブルース。アルフレッドも落ち着けって言ってるぞ。今回はバットマンの盲目的な爆走が目に付きました。

ルーサーに母親を人質に取られたクラークは、スーパーマンとしてバットマンと戦うことを余儀なくされるんですが、その時にバットマンを『ブルース』って呼ぶんですよね。
いやー、クラークのブルース呼びが聞けただけで色んな思いが昇華されました。ありがとうスナイダー監督。
しかしブルースから反撃を食らって戦闘に突入ですよね。バットマンは勿論クリプトナイトを使ってくるのでスーパーマンは何回かその攻撃に苦しまされてました。しかしそのカメラアングルはグラビアアイドル撮りじゃない?

なんやかんや戦って、まあブルースの攻撃がなかなかえげつないんですが、クリスチャン・ベールバットマンだったらもう少しえげつなかったかもしれないなと思って観てました。バットマンがスーパーマンに、クリプトナイトの槍で止めを刺してやろうかというところで、スーパーマンの母親が人質に取られていることに気付きます。いやそれ20分前にクラークが話し合おうとしていたことなんですけどね。人の話を聞こう。
でも、よろよろしてる(原因はバットマンなんだけど)スーパーマンバットマンが支えて立ち上がらせてくれているような描写があったので私の精神は安定しています。大丈夫です。
ブルース、クラークの胸触ったな? 2回触ったな?
ここでキーワードは「マーサ」という名前なんですが、ブルースとクラークの母親の名前が一緒だったんですね。ブルースは今回、かなり盲目的にスーパーマンを殺そうと躍起になっていました。彼は両親を殺されてから一度もその気持ちを整理出来ずにがむしゃらに悪をちぎっては投げちぎっては投げてきた。しかし目の前にスーパーマンという「敵となる可能性が1%でもある」強大な力を持つエイリアンがやってきた。ブルースは勝たなくちゃいけないと思ったんでしょうね。マーサという言葉を聞いて、彼の中の正義がまた呼び起こされた気がしました。

そういうわけでバットマンはスーパーマンの母親を助けにいきます。今回のアルフレッドがちょっと皮肉屋でブルースのお父さんのような感じなんですが、万能です。ドローンモードでブルースの乗ってる飛行機的なものを遠隔操作してくれます。多分この人戦ったら普通に強い。普通にボコボコにしてくれそう。
勿論バットマンは無事スーパーマンの母親を助けて『息子さんの仲間です』『マントしてるしそうだと思った』という会話をしてくれます。よかったねアルフレッド、ブルース坊ちゃんに友達が出来たよ。

スーパーマンはルーサーの作った怪物(元はゾッド将軍)と対峙してます。醜悪な怪物を見たスーパーマンの『えっ、なにこれ、気持ち悪……えっこれと戦うの?』みたいな頭の上に???が飛び交っていそうな顔でした。顔に出てる出てる。

攻撃を浴びせる度に強くなるという、ピンチを乗り越える度に強くなれるプリキュアみたいな状況の怪物を相手にかなり苦戦していました。
宇宙空間に怪物を持っていくスーパーマンに政府は容赦なく核攻撃を仕掛けます。こんなに決断してから行動の早い攻撃は初めて見た。
ミサイルが直撃した怪物は無人島に落ちます。ご都合主義な感じもしますが、まあこれ以上スーパーマンの戦いに犠牲者を出すのはね、と思うと仕方ない。ストライカーズアイランドという無人島らしいので、私の中ではマーベルのストライカーの所有物ということになってます。

ミサイルで怪物ごと攻撃されて、カラカラに干からびて宇宙空間を彷徨っていたスーパーマンですが、太陽の光を受けて回復します。
本当にクリプトン人は頑丈だな。日向ぼっこさせてあげたい。
そのあと怪物のビームで殺されそうになるバットマンの目の前に現れて、ビームを防いでくれる人物が現れます。スーパーマンかと思いきやワンダーウーマンです。彼女については少し予習をして観にいったんですが、これだけ唐突に出られると「誰!?」ってなります。大丈夫、スーパーマンも「誰?」ってなってるしバットマンも「誰?」ってなってます。
ここから突然BGMがガラッと変わって、何だか映画自体が変わったような感じになります。
もうここからは神々の戦いなので、ブルースはあまり手を出せない。世界が違うもの。

水底に沈んだクリプトナイトの槍を探しに入水するスーパーマンが、クリプトナイトの放射物質にやられてプカッて浮かんでくるのは、もう笑うしかないんですが皆よく笑えてこないな。
槍を手によろよろと怪物へ飛んで行くスーパーマンは格好良かったです。
怪物に槍を刺して、自分も胸を刺されて相打ちでした。

スーパーマン、死す

めちゃくちゃ綺麗な死に顔でした。石膏像かよ。
いやしかし騙されないぞ。そもそもスーパーマンありきのジャスティスリーグですし続編ありますし。クラークの葬儀もスーパーマンの国葬もやりましたが、いつ棺桶ぶち破ってくるのかとわくわく期待してました。

そう、ぶち破ってこなかった。
あの夜の戦いから一度も光に当てなかったから復活が遅いのでは……? ブルース邸のよく分からない総ガラス張りの陽の当たる場所に寝かせておけばよかったのでは……?

クラークの意思をつぐと決心したブルースが、ワンダーウーマン姐さんとジャスティスリーグを作って次回に続くですね。スーパーマンはどんな復活を果たすのか楽しみです。一張羅に穴が空いちゃったけど、誰が直してくれるんだろう。

今回は途中で、今後のジャスティスリーグのメンバーが一瞬入ってきたので、原作に全然詳しくない私は一瞬???となりましたが、エズラ・ミラーのフラッシュが楽しみです。